• Daisuke Matsuura

「kb.Perfomance」のルーク・メナド氏に「怪我の予防とACWR」についてインタビューしました!!



今回は オーストラリアのメルボルンにある、

女性アスリート育成に特化した 「kb.Perfomance」 のハイパフォーマンスマネージャー

として活躍されている ルーク・メナド氏(以後メナド氏)に

「アスリートの怪我予防のために行っていること」 についてお話を聞きました!!!


メナド氏が、

どのように負荷を調整し、

選手たちのコンディションを管理しているか

非常に面白い内容になっているので、

ぜひお読みください!





(以下、メナド氏談)


私たち「kb.Perfomance」は 選手に高いパフォーマンスを維持してもらうためには

1週間単位での

休息・回復」について考えることが、

非常に重要だということに気づきました。


「次の試合に勝つ」と強く考えると・・・・


トレーニングの量を減らし 休息と回復の時間を選手に与えることは 勇気が必要な判断でもあります。


私はその判断の材料とするため 「選手自身から、その状態について返答をもらうこと」 をとても大切にしてきました。


選手から返答をもらうには 選手たちとの信頼関係がとても重要です。

その信頼関係が強くなればなるほど、 彼女たちは、

本当の声

聞かせてくれるようになります。


そうして築いた信頼関係の上で 選手から返答をもらう際には ・RPE(自覚的運動強度:トレーニングの負荷を各選手の主観に基づいて数値化したもの) ・ウェルネスアンケート などを使用していました。


また、 これらの、

選手自身からのフィードバックに加えて GPSデータによるレポートを

組み合わせることで、 より効果的に負荷の管理を

行えるようになりました。


私は、

GameTraka VSS(有料)の Athlete Readiness という機能を使っています。


この機能を使う事で、 選手のパフォーマンスを高めるための 日、週、月ごと運動負荷量の概要

知ることができます。


特に気にしているのは・・・・

急性慢性運動負荷率(ACWR)です。

※ちょっぴり解説:急性慢性運動負荷率(ACWR)とは?

Hulinら (2016)のラグビーの走行距離に関する研究で急性負荷(Acute Load)と慢性負荷(Chronic Load)の 比率(急性/慢性比)が傷害発生と関連している ことが明らかになりました。

この研究では

急性負荷、慢性負荷を

以下のように定義しています。 • 急性負荷 その1週間で走った総走行距離 • 慢性負荷 その前の週までで走った4週間分の総走行距離の1週間当たりの平均

具体的には急性/慢性比が2.1を

上回ったときに 傷害が多く発生しています。


ACWRの正確性については

まだ議論の余地がありますが、 実際に採用して選手たちを

観察した経験則としては ACWRは役立つと感じています


Athlete Readinessを使用することで、 トレーニング内に異常な負荷(ACWRが2.1以上)が

発生しているかどうかを すぐに確認することができるので これを踏まえてプログラムを

検討することが可能です。


また、 シーズン前に

トレーニングの計画を立てる際、 特にコンディショニングプログラムを

考えるときにも このAthlete Readinessを

使用します。


前シーズンのデータを用いて、

ゲーム毎の 走行距離の平均 スプリントの回数 どれだけハードな走りをしたか などを分析していきます。


これらの結果を基に、 ゲーム中の負荷に

限りなく近くなるよう

トレーニングを計画し 実施していくよう心がけています。


GPSとAthlete Readinessを

使用することで、 前週、前月と比較して、

この1週間はどうだったかを確認できます。


これによって、 シーズンインに向けた、

翌週の負荷設定を データに基づいて

決定をすることができるのです。


トレーニング中に起こることを

全て予測するのは不可能なので、 アスリートの状態を

管理するのに

完璧な方法はありません。


しかし ・RPE、 ・ウェルネスアンケート、 ・SPT VSSのAthlete Readiness機能 などのツールを

使用することで 次シーズンへの準備を

より効果的なものにし アスリートの

パフォーマンスが

高い状態で維持しながら シーズンを戦っていくことが

できると思っています


(以上、メナド氏談)


いかがでしたでしょうか?


様々な方法で、

選手の怪我の予防を

試みていることがわかりますね。


特に、

急性慢性運動負荷率(ACWR)は

とても興味深い

指標になるのでは無いでしょうか?


怪我の発生リスクを

数値化して観察できるのは、

とてもありがたいですね。

これからも

皆様に有意義な情報を

お届けできるよう努めて参ります!!

#パフォーマンス #怪我予防 #sptgps #走行距離

0回の閲覧

SPT スポーツ・パフォーマンス・トラッキング

株式会社ジェイ・エス スポーツ事業部 〒154-0011 東京都世田谷区上馬4-2-5  電話:03-5432-6262 
support@sportsperformancetracking.jp