皆さん、こんな話を聞いたことはありませんか?
『有名な〇〇選手は、(公園や路上での)遊びの中で技術を磨いていった』
SSG(スモールサイドゲーム)は公園や路上で行われる遊びに似た部分も多く選手の創造性を刺激する1つの方法になると考えています。
『SSG(スモールサイドゲーム)と従来の体力トレーニング』
SSG(スモールサイドゲーム)は、各スポーツに必要な体力面の向上にも役立ちます。
例えば...
SSG(スモールサイドゲーム)と時間走などの一般的な体力トレーニングを比較すると以下のような長所と短所があります。
『SSG(スモールサイドゲーム)ゲーム』
長所
・加速/減速、切り返し、飛ぶ/着地、機敏性の技術(アジリティスキル)等、試合中と同じ動きが発生する。
・動きの中で、技術を発揮する力を養うことができる。
・試合に似たトレーニングのため、選手は楽しみながら行うことができる。
短所
・トレーニングの量と強度の調整が難しい
・対人練習のため、怪我のリスクが高くなる場合がある
・技術を発揮するために、そもそも一定の技術力が必要になる
『従来の体力トレーニング』
長所
・トレーニングの量と強度を予め調整できる
・選手の能力の比較/評価が行いやすい
・衝突などによる怪我のリスクが少ない
短所
・決められた動きを行うため、試合で行う動きの一部しか使わない
・技術的要素が含まれていない
・選手たちに退屈だと感じさせる可能性がある
技術・戦術面と体力面に関する違いの他にも選手楽しいか感じるどうかという点も、1つ大きな違いになっていると思います。
『2つのトレーニングを練習に取り入れる』
コーチの皆様は、【チームがより良くなること】を目的にトレーニングを計画していると思います。
そのためにも、目的に合ったドリルやトレーニング法を選びたいですよね。
次のトレーニングの目的/ゴールは何になりますか?
・攻撃のゲームプランを学ぶ
・チームの有酸素能力を高めること
・スキルを磨くこと等
皆様のチームの目的、そしてその選手に合ったアプローチを取ることが、重要になると考えています。
今日紹介したSSG(スモールサイドゲーム)は、技術・戦術・体力のレベルアップに加えて楽しみながら選手を育成する、効果的な方法の1つになるでしょう。
先程整理したように、SSG(スモールサイドゲーム)と従来の体力トレーニングには、長所と短所があります。
どちらが正解・不正解という事ではなく、SSG(スモールサイドゲーム)と体力トレーニングを上手に組み合わせていくことが、技術・戦術、そして体力の効果的な成長につながっていくのではないでしょうか?!
『さいごに...』
いかがでしたでしょうか?
これらの情報が、皆様のチームのアイデアに繋がり、選手のパフォーマンス向上に繋がれば嬉しいです。
また、この2つのトレーニングにSPT GPSを組み合わせれば、そのトレーニングでの走った距離、スプリント回数、最高速など実際に選手にかかった負荷を計測することができます。
定期的に行い、データを蓄積していけば、自チームのパフォーマンスの成長や変化を観察できるデータベースができあがっていくでしょう。
トレーニングのバランスを踏まえて自チームに合った練習を作り上げていくことにも役立つかもしれません 。
『筆者 Daisuke Matsuuraについて 』
関西大学大学院卒。オーストラリア、ニュージーランドでラグビーコーチング、分析等を学び、現在はニュージーランドと日本でラグビーコーチ/アナリストとして活動中。コーチとして、ラグビーワールドカップの優勝を目指している。今後は、ヨーロッパやアルゼンチンへ活動を拡げようと計画中。言葉、映像、環境を操り、人との繋がりを大切にして、選手のパフォーマンス向上とチームの勝利を目指しています。
SNSにて、最先端のラグビーコーチ、アナリストとしての活動内容を日々投稿中!!
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